アウトバック/テイルウォーク-4段階可変フリーダムパックロッド
2025年、テイルウォークのアウトバックがモデルチェンジ!もはやパックロッドの定番ともいえるシリーズですが、どのような進化を遂げたのでしょうか。

基本情報
メーカー:テイルウォーク(tailwalk)
ロッド名:アウトバック(outback)
発売年:2025年
スペック
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(PE) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
C60/71ML-P4.5 | 6’0″-7’1″ | 4.5 | 49 | 155 | max casting 25 / vertical 120 | max 2 | 385/535 | 260/410 | A | 29,000 |
C61/72M-P4.5 | 6’1″-7’2″ | 4.5 | 49 | 162 | max casting 35 / vertical 150 | max 2.5 | 385/535 | 260/410 | A | 30,000 |
S54/70L/SL-P5.5 | 5’4″-7’0″ | 5.5 | 44 | 131 | max 15 | max 0.6 | 395 | 235 | B | 30,000 |
S68/84ML-P6.5 | 6’8″-8’4″ | 6.5 | 45 | 160 | max 25 | max 1.5 | 450 | 285 | B | 33,000 |
S68/84M-P6.5 | 6’8″-8’4″ | 6.5 | 45 | 178 | max 35 | max 2 | 450 | 285 | B | 34,000 |
かつてない可変レングス
アウトバック2025の特徴といえば、なんといっても可変レングスでしょう。モデル名で「C61/72M-P4.5」とあるのは、最短で6フィート1インチ、最長で7フィート2インチになりますよという意味で、その範囲内で4段階の長さに調整できます。長さが変わることで多種の釣りやフィールドに対応することができるので、1本でできることが格段に広がるわけですね。
この機能は、繋ぐピースの数を調整することで実現しており、アウトバックのようなマルチピースロッドよりも性能や強度に優れると言われる1ピースロッドや2ピースロッドでは絶対に実現できないことです。

ガイドがついていないブランクをつくることで、いつでもレングスの変更が可能です。これはプロックスのソルトセイスというパックロッドでも見られた手法。

さらにエクステンショングリップをつけることでも長さが変えられます。これもプロックスのマイクロソルトなどで見られる手法。
ロッドの長さは全長を指しますが、実際の釣りにおいて有効となる長さはリールから先の長さです。つまりグリップエンド側が伸びても、長くなったとは感じない点は注意しましょう。グリップが長くなるメリットは、キャスト時に両手で扱いやすくしたり、脇に挟んだりすることができることです。
いわゆる可変レングスロッドというのはこれまでもありました。しかし、それらはだいたい2段階。ちょっと伸ばすか縮めるかで、可変する範囲も小さかったんです。それがアウトバック2025では、最大1フィート6インチの可変が可能となりました。
継数はどうしても多くなっちゃう

可変レングスの代償として、接続部が多くなってしまいます。1番長い「S68/84M-P6.5」は、6.5と表記されていますが、ピース数は7つ。よって接続部は6カ所となります。接続部はロッドのスムーズな曲がりを阻害したり、強度的に劣ったりします。さらにジョイントタイプの場合、接続部ですっぽ抜ける危険もありますから、接続部は少ないにこしたことはないんですね。
とはいえ、多くのマルチピースロッドをつくってきたテイルウォークだから、さほど心配することはないと思います。たまに接続部をギュッと押し込んであげましょう。
装備はそこそこ

ロッドのグレードの指標として、ガイドの素材があげられます。アウトバックは、フレーム素材こそステンレスですが、リング素材はアルコナイト。昨今の材料価格高騰もあって、実売が2万円台のロッドであってもアルコナイトリングを採用しているロッドは増えていますが、ここはSICリングを搭載してほしかったところ。
まとめ
4段階可変! この変形ロボットみたいな響きに胸がときめいちゃうなら買うしかないです。そうじゃないなら、ほかのパックロッドでも良いです。
アウトドアブームをきっかけに、多くのパックロッドが登場した中で個性を出しづらくなっているんですよね。そんななかにあって、明確なセールスポイントがあるアウトバック2025は、『わざわざこれを買う意味』が見出しやすいロッドといえるでしょう。
可変レングスのおかげで、どんなロッドよりも間違いなく潰しが効くようになっております。まさに限られた荷物で動き回るパックロッダーのためのロッドといえるでしょう。オススメです。

引用元:テイルウォーク公式HP